アナスタシア・パラシェ・オーストラリア・クイーンズランド州首相は2021年12月17日以降またはワクチン2回接種者の比率が80%に達した時点で、クイーンズランド州在住のワクチン未接種者に対して大幅な行動制限を課すことがニュースで報道されました。
11月9日時点でQLD州のワクチン2回接種者は67.4%です。
この報道を受けて多くの人がワクチンを受け始めれば、当然2回接種者の比率は急激に伸び、もしかしたら未接種者への行動制限は前倒しになるかもしれないですね!
コロナ感染者がほとんどいないクイーンズランド州でなぜそこまでしてワクチン接種を推奨するのか、ワクチン2回接種者比率の80%にはどんな意味があるのか、またワクチン未接種者の行動制限とはどんなものなのかを簡単に解説したいと思います。
ワクチン2回接種者が80%に達すると何が変わる?
クイーンズランド州においてワクチン接種者が80%に達した時点で、これまでと比べて国内・国外からの入州がかなり楽になります。
他州からクイーンズランドへ入州
ワクチン接種者が80%に達した場合、ホットスポット地域からの入州であっても以下の条件に当てはまれば隔離措置はなしになります。
- ワクチン2回接種済み
- QLD入州72時間以内のCOVID-19テストの陰性証明
他国からクイーンズランドに入州
ワクチン接種者が80%に達した場合、国外からの入州であっても以下の条件に当てはまれば、14日間の強制隔離ではなく自宅隔離になります。
- オーストラリア市民、または永住権者
- ワクチン2回接種済み
- QLD入州72時間以内のCOVID-19テストの陰性証明
コロナ感染者がほとんどいないクイーンズランド州でワクチン接種を推奨する理由
クイーンズランド州はコロナの感染者がほとんどいないのに、なぜそこまで厳しい措置をとるのかと思うのは当然の疑問です。その理由がQLD政府のHPに記載されています。
Modelling indicates that when we ease border restrictions on hotspot areas, the virus will start to circulate in our community. We will see outbreaks, which will be difficult for our hospitals to manage, particularly in areas of Queensland with low vaccination rates.
国境・州境を開放するとウィルスがその地域に侵入し、まん延することがこれまでのモデルで示されているそうです。特にワクチン接種率が低いクイーンズランド州では、爆発的に感染が広がり、病院(入院患者数)のコントロールが困難になる可能性があるとのことです。
今までQLD州は感染者数が少なかったから感染拡大をコントロールできてたけど、これから国境・州境を開けたら感染者数激増でもうコントロールできないから、今の内にワクチン打っておけよ!ってことです。
クイーンズランド州は、一日でも早く 国境 ・州境を開放したいようなので、そのためにワクチン2回接種者比率80%を早急に目指しているわけです。
ワクチン2回接種者比率が80%に達した際のワクチン未接種者の行動制限
ワクチン未接種者は下表の通り、行動を制限されます。
老人介護施設、病院(お見舞い)、パブ、クラブ、ナイトクラブ、バー、レストラン、カフェ、コンサート、劇場、映画館、スポーツスタジアム、テーマパーク、その他全てのフェスティバル等に行くにはワクチンパスポート(ワクチン2回接種証明)が必要。
なお、老人介護施と病院は入居者または入院患者の緊急時と終末期に限り、未接種者であっても、訪問することが許可されます。
ワクチンパスポートの入手方法
11月17日から、QLD州のチェックインアプリで予防接種証明書を提示することができるようになります。
身体的理由によりワクチンを接種できない人への措置
身体的理由(病状等)によりワクチン接種を受けることができない場合は、紙もしくは電子媒体の証明を医療施設で発行してもらえます。
ワクチンパスポートの提示を求められた場合、その証明書を見せればワクチン未接種者の行動制限は受けません。
最後に
クイーンズランド州はここ最近ワクチン接種者が伸び悩んでいたので、今回強行手段に出た気がします。ワクチンを打っていないと、もはや生活に支障が出かねない気がします。特に飲食店等で働いている方は、ワクチンが必須になります。
ちなみにアストラゼネカのワクチンの場合、1回目と2回目の接種間隔は4~12週となっているので、まだ一度も接種していない方は急がないと12月17日時点で接種完了にならないので注意しましょう。
また今回のQLD政府の発表を受けて、既に1回目を接種した多くの方も2回目接種を受けに行くことが予想されるので、場合によっては早い段階で80%に達し、未接種者の行動制限が前倒しになる可能性もあります。
ゴールドコーストはコロナ感染者もいないことから、僕はワクチンを打たずにこれまでやってきましたが、いよいよ打たないとどうにもならなくなって気がしてきましたね。
打つならやはりアストラゼネカではなく、ファイザーですかね。