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【オーストラリア】学校の Reteach and Enrich プログラムとは何か!?

学校・学業関連

先日、息子が通う学校の先生から突如こんなメールがきました。

学校の先生
学校の先生

I am the Head of Department for Response to Intervention, and I manage a program that runs on a Wednesday called Reteach and Enrich.

私はRTI(教育的介入に対する反応)の部門長で、水曜日に実施されるReteach and Enrichというプログラムの運営をしています。

I wanted to contact you, as ●●●(息子) enrich (this means he got 100% in his formative test on adding and subtracting fractions) teacher yesterday contacted me to share that he was a standout in class, and really put in effort into this lesson and excelling at his learning.

●●●(息子)クラスの中で学習に秀でている(分数の足し算・引き算の形成的評価テストで満点を取った)ことをエンリッチの先生が教えてくれました。

メールの続きには、彼(息子)の頑張りがすごいから褒めてやってください等々書いてありましたが、そもそも自分は『Reteach and Enrich』がなんのことなのか全く理解していないので、何が凄いのかがまったくわかりません。

ということで、本記事では『Reteach and Enrich』とはどんなプログラムなのかを調べてみましたので、これを解説していきたいと思います。

JIN
JIN

結論を言ってしまえば、『Reteach and Enrich』はなんてことないプログラムであることがわかりました。

海外では「こんなことを学校でやっているんだな」という程度の認識を持つために、本記事を参考にしてもらえればと思います。

Reteach and Enrich プログラムとは

Reteach and Enrich(RTE)』は全ての生徒の学業成績向上に焦点を当てたプログラムです。

従来の教科書に沿って各章を進めていき、最後に習熟度を評価(テスト)するやり方では、途中でつまずいてしまった生徒は置いてきぼりになりがちになってしまうという問題がありました。

授業の中で落伍者を出すことなく全ての生徒をある一定以上の水準に持っていくためには、個々の生徒の学習状況を確認・把握すること(形成評価)が重要となります。

形成的評価とは

教育の効果を上げるためには、先生は授業を進めていくなかで、生徒を観察したり、質問したり、あるいはテストを実施して学習の成立状態を確認、把握する必要があります。この確認・把握作業が「形成的評価」と呼ばれる評価です。

生徒の形成評価をした上で、つまずきのある生徒には、それを克服するための補習指導をすることで、最終的には全ての生徒が同じ学習内容を習得することが、このプログラムの目的です。

JIN
JIN

このプログラムは従来の教科書に沿った学習と並行して導入しているところが多いようですね。

またオーストラリアに限らず、アメリカや他の国でも導入されているところが多いようです。

Reteach and Enrich プログラムの進め方

学校によっては多少やり方が異なるところもあるようだが、概ね以下の方法でこのプログラムが進行していきます。

  1. 毎週、特定科目(息子の学校では英語と数学)のカリキュラムの目標が設定されます。
    目標は全ての生徒が習得すべき水準(最低到達水準)になります。
  2. 週初めに各生徒の習熟度がテストなどで評価(形成評価)されます。
  3. 形成評価の結果に基づいて、各生徒はReteach(補習)グループとEnrich(強化)グループに振り分けられます。
  4. Reteach グループの生徒は最低到達水準に達することを目標につまずき箇所を再度学習していきます。Enrich グループは先取学習や応用問題にチャレンジしより単元の理解を深めることを目標に学習をしていきます。
  5. 生徒の形成評価とクラス分けは単元ごとであったり、毎週おこなわれたりします。

これを繰り返すことで、全ての生徒が最終的に目標(習得すべき最低水準)に到達させることができるとされています。

JIN
JIN

RTEプログラムなんて言われると大層なことをやっているのかと思いきや、内容を簡単に言ってしまえば「習熟度別指導」ということでした。

要は日本で言うところの学習塾がやっているレベル別指導というところでしょうか。

最後に…

今回、学校の先生から、

「息子は分数の足し算・引き算の形成的評価テストで満点を取ったから優秀だ、クラスの中でも秀でてる!彼の頑張りは凄いので、皆で彼の努力を誉めてあげてください!」

と言われたわけだが、そんな息子は Year 8です。
日本で言えば中学2年でしょうか…

分数の足し算・引き算は日本だとたしか小学5年生で習うはずです。
それを中学2年のテストで満点をとったからと言って親にメールをするほどすごいことなのでしょうか?

JIN
JIN

息子に聞いたところ、分数の足し算・引き算のテストで満点を取れたのはクラスで二人だけだったようです。
周りのレベル低すぎやしないでしょうか?

親としてはオーストラリアの教育システム大丈夫かと心配になってしまいます。
特に数学のカリキュラムに関しては不安しかないですね。

おしまい

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