オーストラリアではUberEats 配達員の仕事が楽に稼げると聞いたんだけど、実際はどうなの？
その噂、本当によく聞きますね。
日本だとUberEats配達員は「キツイ」「稼げない」などと悪い評判をよく聞きます。その一方で、オーストラリアでは「かなり稼げる」「ストレスが少ない」という声をよく耳にします。
実際のところはどうなのでしょうか！？
オーストラリアでは噂通りUberEats配達員は稼げるのでしょうか？？
非常に興味深いですね。気になって夜も眠れません！
これは確かめねば…
ということで、実際にUberEats配達パートナーに登録して、配達員初心者の僕がどれくらい稼げるのかを検証してみることにしました。
結論を先に言ってしまうと
- 条件がそろっていれば、時給＄40以上も不可能ではない
- UberEats 配達員を本業としてやるのはかなりキツイ
- ちょっとしたお小遣い稼ぎの副業としてはUberEats 配達員はかなり良い
オーストラリアでUberEatsはそれなりに稼げるが、決して楽ではありませんでした。
この結論に至った理由を説明するためには、実際にUberEats配達員として仕事をしてみてはじめて知った報酬体系や効率よく稼ぐためのポイントなどを知ってもらう必要があります。
これからオーストラリアでUberEats配達員になりたいと思っている方、登録を迷っている方にとってこの記事が参考になればと思います。
今回の検証でやったUberEats 配達の実績
今回検証のため、UberEats配達パートナーに登録をして、約5か月間をかけて300回以上の配達を実際にやってきました。
配達件数：300件以上
配達エリア：ゴールドコースト
（Surfers Paradise, Southport, Broadbeach, Mermaid Waters, Carrara, Ashmore, Arundel, Coombabah, Helensvale, Pacific Pines, Hope Island）
配達時間帯：深夜以外
移動手段：自動車
実際にUberEats 配達パートナーとして仕事をしたことで、仕事の流れや報酬システムなどの詳細がわかりましたので、まずはそれらについて紹介していきたいと思います。
▼ UberEats 配達パートナーに登録したい場合はコチラを参照 ▼
UberEats 配達の仕事内容
UberEats の仕事内容はもはや説明不要かと思いますが、あえて言うならばフードデリバリーです。
配達依頼の受付から、配達完了までは下記の通り進行していきます。
配達依頼は同時に2件（同一店舗で2件のピックアップ、または異なる2店舗でのピックアップ）くることもあります。
また、レストランのテイクアウト以外にスーパー（Woolworthsなど）や酒類（LiquarlandやBWSなど）のデリバリーもあったりします。
※酒類のデリバリーにはオンライン研修（10分程度）が必要
UberEats 配達の報酬システム
UberEats では1回の配達で＄○○の報酬がもらえるだけというわけではなく、ブーストやクエストをうまく活用して報酬を稼ぐ形になります。そもそもブーストやクエストとは何か、実際にUberEats配達員をやったことがない人からしたらわかりずらいですよね。
そこで、ここではブーストやクエストの用語解説と共に、Uber 配達の報酬の仕組みを簡単に解説していきたいと思います。
僕も実際にやるまでは、この辺のことは詳しくは知りませんでした。
通常の配達報酬
UberEats 配達の報酬は『Base amount』 と『Trip Supplement』から構成されている。
【一回の配達基本報酬】＝【Base amount】+【Trip Supplement】
【Base amount（基本金額）】
配達想定時間、移動距離、複数の集荷の有無などによって算出され額
【Trip Supplement（配達調整金額）】
道路混雑状況、集荷先での待ち時間、配達員の不足などが考慮されて基本金額に加算される額
通常の配達では「Base amount」と「Trip Supplement」の合算額が報酬としてもらえます。「Base amount」は約＄4～6程度、「Trip Supplement」は約＄3～4程度支払われることが多いので、一回の配達で得られる報酬は＄7～10程度になります。ただし、移動距離が長かったりすると得られる報酬は増額します。
ブースト
ブーストとは、時間やエリアに応じて基本配達料金に掛けられる倍率のこと。
例）ブースト1.4倍が適応されている地域で配達した場合
通常時の報酬が＄10だったとするとブースト適応時は ＄10×1.4＝＄14 が報酬となる
公式サイトによるとブーストの最大倍率は 2.5倍と記載されているが、ゴールドコーストでは 1.1～1.4倍しか見たことがないです。
ゴールドコーストだとディナータイム（17～20時）にブーストがかかることが多く、「サーファーズ・パラダイス」、「ブロードビーチ」、「サウスポート」といった人が集まる地域が比較的高倍率になります。
都市部から少し外れた「へレンズベール」、「パシフィックパインズ」「ランナウェイ・ベイ」やM1（高速道路）よりも内陸側ではブーストが適用されているのを見たことがないです。
また、閑散期などは例えディナータイムであってもブーストが全くかからないこともあったりします。
効率よくUberEatsで稼ぎたい場合は、このブーストがかかっている時間帯・地域を有効活用することが必須になってきます。
クエスト
クエストとは、定められた期間内に一定の配達回数を達成すると通常の報酬とは別に追加で支払われるインセンティブ報酬のシステム。
クエスト期間は月曜日～木曜日の4日間と、週末の金曜日～日曜日の3日間で分かれています。この期間内に達成できたクエストに対してはインセンティブ報酬が支給されますが、途中までやったものの達成できたかったクエストに対しては報酬は発生しません。
また、クエストがない週もありますが、ここ最近はドライバーが少ないためか毎週のように新たなクエストが発生しています。
クエストの達成に重きを置いてUberEatsをやるのであれば、一回の配達報酬が小さい近場の配達を数多くこなすことが重要になってきます。
クエストの内容は毎回異なっており、アタリとハズレがあります。
どういったクエストがアタリで、どういったクエストがハズレなのかを紹介したいと思います。
優良クエスト
少ない配達回数で達成できるクエストや、達成した時に得られるインセンティブ報酬が大きいクエストが優良クエストです。
この週だと最初のクエストでは、５件の配達を完了させると＄15のインセンティブ報酬を獲得します。達成させた場合は１件あたり+＄3（＄15/5件）の計算になるので、かなり良いクエストです。
また、各クエストを達成させるための配達件数も5件と少ないので、比較的達成しやすいことからも優良クエストと言えるのではないでしょか。
きついクエスト
達成するための配達回数が多いクエストや、インセンティブ報酬が少ないクエストはハズレクエストです。
週末（3日間の期限）の1個目のクエストでは、55回の配達件数を達成することで＄140のインセンティブ報酬がもらえます。達成させた場合は、一件あたり+＄2.54（＄140/55件）になります。
UberEats の配達をガチでやっている人であれば、難なく達成できるものであるが、副業や掛け持ちでやっている人からすると3日間で55件（1日で18～19件）の配達はかなりキツイものになります。下手したら50件あたりで未達になることもありえます。そうなるとインセンティブ報酬は一切もらえず、悔しさしか残りません。
こういうクエストの時はもはやUberEats 配達をまったくヤル気にならないのは僕だけだろうか…
チップ
チップとは、配達報酬とは別にサービスに対してお客様からもらえるお金。
UberEats 注文アプリにはドライバーにチップを送る機能がついています。誠意ある対応をしたり、雨の中での配達をした場合などは、お客様からチップを送ってもらえる場合があります。なお、お客様からもらえるチップは全額配達員の収入になります。
現金（小銭の場合が多い）でチップをくれたりするお客様もいたりします。
チップの習慣がない日本人にとっては例え金額が少なくても嬉しいですね。
UberEats 配達員の正味の時給は〇〇ドル
UberEats 配達の報酬システムを見てきましたが、では実際UberEats の配達ではどれくらい稼げるのか、時給換算するといくらくらいになるのかが気になるところですよね。
ネットで調べるとオーストラリアでのUberEats 配達員の時給は＄20～＄40（平均＄30）と言われています。時給に幅があるのは都市や地域によってベースとなる金額に多少の違いがあるからです。
では、ゴールドコーストでUberEatsをやった場合、時給はどれくらいになるのか！？
ここで示す金額はあくまでもゴールドコーストで僕自身がUberEatsやってみた結果に基づいた金額になります。
UberEats の配達は待機時間なく効率的にやれば１時間に約3件、距離が近かったり複数の同時依頼があれば4～5件こなすことができます。1件あたりの報酬は$7～10程度（距離が近い場合はもっと安くなります）なので、時給換算すると＄21～30くらいになることが想定されます。
この金額の算出にはブーストやクエストが考慮されていないので、ブースト倍率の高い地域でかつ優良クエストがある時にUberEats をやれば、時給換算で＄40～50稼ぐことも可能になります。
稼働時間：15時間15分
報酬総額：＄683.51
時給換算：＄683.51÷15.25＝＄44.82
UberEats 配達めちゃくちゃ稼げるな！
週30時間やれば $1,200 以上の収入になるのか。
今の仕事辞めてUberEats でやっていこうかな！
ちょっと、待った‼
時給＄40以上はあくまでも条件がそろった時であって、常にそんなによくはありません。なので早合点して仕事を辞めてUberEats一本で生計を立てるのは止めた方がいいですね。
UberEats の配達はお客さんがフードデリバリーを注文してこそ成り立つ仕事です。このため、平日の昼間、特に14～17時はいくら待機していても配達依頼そのものがほとんどありません。1時間に一件しか依頼が来なければ、時給換算では $10以下なんてこともあり得ます。さらには車で移動しながら待機した場合には、ガソリンを無駄に消費するだけになってしまいます。
時給$40以上となるのは本当に条件がそろった時だけです。
ちなみに平日の夜と土日のみ配達をする場合は、時給換算で＄30以上は比較的容易に達成できます。
UberEats 配達で稼げる曜日・時間帯・地域は？
他の都市の事情はよく分からないが、ゴールドコーストでUberEats 配達員をやる場合は、実際に働きに出る曜日や時間帯、天候などによって忙しさがかなり違う気がします。短時間で効率よくUberEats 配達で稼ぎたい場合は、この辺の事情を把握しておくことが重要になります。
雨天や寒い時は忙しい
雨が降っているときや、寒いときは誰しもが外に出たがりません。だが、そういう時こそUberEats配達員にとっては稼げるチャンスになります。
実際にUberEats配達員をやっていると、天候が悪いときは配達依頼が次から次へときます。しかも同時に2件の配達も多かったりするので、クエストも一気に達成させることができます。UberEatsで稼ぎたいのであれば、こういう時は絶対に仕事に出るべきですね。
週末（金・土・日）は配達依頼件数が増加
日本と同じで、オーストラリアでも週末になると外食をする人が増えます。
UberEats の配達依頼も平日とは比べ物にならないくらい週末には多くなります。
平日だと配達依頼がこなくて待機時間が頻繁にあったりしますが、週末は配達中に次の配達依頼が来ることが多いです。UberEatsの配達のお仕事はどれだけ無駄なく次から次へと依頼をこなしていくかで時給が決まってきます。このため短い時間で多く稼ぎた人のほとんどは週末に稼働しているのではないでしょうか。
オーストラリアン・フットボールやラグビーの試合日はチェックすべし
オーストラリアで人気の高いスポーツといてば、オーストラリアン・フットボール（Footy）とラグビーです（2つの違いがよくわからない…）。この競技の試合日になると多くのオージーは家でテレビ中継を見ながらデリバリーでフードを注文します。
特に大きい試合がある日には天候や曜日に関わらず多くの配達依頼が来るので、忙しくなる日にピンポイントで働きたい人はいつ試合があるかをチェックしましょう。
配達数を稼ぎたいのであればブースト対象外地域が意外とおすすめ
優良クエストのときはとにかく配達回数を稼いでクエストの達成を目指すことが目標になります。そういう時はブースト対象外の地域が意外とおすすめです。なぜなら、ブースト地域は多くの配達員が集中するため、配達依頼の争奪戦状態になるからです。一方、ブースト対象外地域では配達員が不足がちになるので、ブーストの恩恵は受けられないが、配達依頼は多く来る可能性があります。
ゴールドコーストでのブースト対象外地域としておすすめなのが「Pacific Pines」になります。この地域でブーストがかかっているのを僕は見たことがありません。この地域は配達依頼が多く、また配達先までの距離が比較的近いことが多いので、1時間に4～5件くらいはこなすことができます。
クエスト重視で稼働する場合は、こういった地域で攻めてみるのも一つのコツです。
21時以降ならマクドナルド近辺がおすすめ
ゴールドコーストでは多くの飲食店が21時には閉店します。そして閉店30分くらい前（20:30）になると飲食店はUberEatsからの依頼をOFFにするところが多いです。このため、20時半を過ぎると一気に配達依頼が来なくなってしまいます。
通常であれば配達依頼がこなくなった時点で仕事を切り上げて帰宅すれば良いのだが、クエスト最終日であと1～2回の配達で達成できる場合はそういうわけにはいきません。なんとしても、配達依頼を受けたいところです。
そういうときの頼みの綱がマクドナルドです。
オーストラリアでは多くのマクドナルドが24時間営業なので、遅い時間帯であっても配達依頼がきます。どうしてもその日の内にあと1～2件の配達をしたい場合は、マクドナルドの周辺で待機することがおすすめです。
UberEats 配達員の仕事はこんな人におすすめ
UberEats 配達員のお仕事は曜日・時間帯・天候などによって稼げるときと稼げないときが明確に分かれます。平日の夕方と土日・祝日は比較的安定して稼ぐことができるので、この仕事はこんな人におすすめです。
- 土日休みや夕方前に仕事が終わる人（カフェ店員、ハウスクリーナーなど）
- 昼間学校に行っている学生
- 夕方2時間くらいの労働でお小遣い程度の収入を得たい人
本業が別にあり、副業としてUberEats 配達員をやるのがおすすめです。
一日夕方1～2時間やるだけで一日の収入が$50～100増えれば、普段の生活がかなり潤うのではないでしょうか。
ちなみにUberEats 配達員を本業としてやっている人ももちろんたくさんいます。
僕の周りにもUberEats 1本で仕事をして、週$1,000以上を稼いでいる強者もいます。
ただし実際にやってみればわかるコトだが、これはかなりキツイです。余程意志が強く、また孤独に耐えられないとなかなか続かないと思うので、あまりおすすめはしないです。
UberEats 配達を副業として、稼げるときだけ仕事をするのが最も良いやり方ではないでしょうか！
▼ UberEats 配達パートナーに登録したい場合はコチラを参照 ▼
まとめ
UberEats の配達員の報酬体系と共にどれくらい稼げるかを紹介しました。
UberEats 配達員の報酬は時給換算で＄40～50いくことも可能ですが、それはあくまでも条件がそろった時です。常にそんなに良いわけではないことを覚えておきましょう。
また今回の結果は、実際に検証した結果に基づいているので、それなりに正しい情報だと思います。ただし、今後海外からの留学生やワーホリが増加し、UberEats 配達員人口も増えると、また変わってくるかもしれませんね。
【余談】意外と知られていないUber配達員が受けられる特典
UberEats の配達では、配達ごとにポイントを獲得して、その累計ポイント（期間3ヶ月）でランクが決定されます。
| ◆ グリーン | 0 ポイント |
| ◆ ゴールド | 500 ポイント |
| ◆ プラチナ | 1200 ポイント |
| ◆ ダイヤ | 2500 ポイント |
ポイントは配達を1回完了するごとに1ポイント獲得できるが、昼食や夕食の時間帯はポイントが加算されます。特に夕食の時間帯（17:00～21:00）は1回の配達で6ポイントもらえるので、夕食時メインで配達をすればあっという間にランクがあがります。
そして、ランクが上がると実は色々な特典を受けることができます。
ここではそのいくつかを紹介したいと思います。
Ampol（ガソリンスタンド）での給油割引
AMPOLのガソリンスタンドで割引を受けることができます。
| ◆ グリーン | 6c/L 割引 |
| ◆ ゴールド | 7c/L 割引 |
| ◆ プラチナ | 8c/L 割引 |
| ◆ ダイヤ | 12c/L 割引 |
Woolworths やColes のポイントカードでも割引になるガソリンスタンドはありますが、ほとんどは4c/Lです。UberEats 配達員が受けれる割引はそれよりも多少良いです。
AMPOLでガソリンを25L以上入れると、Foodary Express のコーヒーまたは紅茶が一杯無料になります。
Supercheap Autoでの割引
Supercheap Auto は日本で言うところのイエロー・ハットやオートバックスみたいなカー用品店です。
そこでの買い物が、UberEats 配達員になった時点で10％の割引を受けることができます。
| ◆ グリーン | 10% 割引 |
| ◆ ゴールド | 10％ 割引 |
| ◆ プラチナ | 15％ 割引 |
| ◆ ダイヤ | 20％ 割引 |
車のバッテリー交換をするときには、ぜひ利用したいですね。
ブリジストンでのタイヤ割引
ブリジストンでのタイヤ交換時に割引を受けることができます。プラチナ以上であれば25％もの割引をうけることができるので、かなり魅力的ですね。
| ◆ グリーン | 15% 割引 |
| ◆ ゴールド | 15％ 割引 |
| ◆ プラチナ | 25％ 割引 |
| ◆ ダイヤ | 25％ 割引 |
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