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オーストラリアでの運転中の携帯電話使用に関する法律

車、交通ルールあれこれ

テレビで『激録☆警察密着24時‼』を見ていたら、タブレットを操作しながら高速(時速100km)で運転している清楚系女性が捕まるところが放送されていました。

日本では法改正によりスマホ操作のながら運転に対する罰則が強化されたことが説明されており、今回のこの女性に対しても反則金が1万8000円生じる事をテレビで伝えていました。

JIN
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日本での運転中のスマホ使用に対する反則金、安っ‼

オーストラリアに住んでいる者からすると、日本のスマホ使用のながら運転に対する反則金は激安です。罰則強化により6,000円から3倍の1万8,000円に引上げられたようですが、それでも低すぎます。

僕の住んでいるクイーンズランド州の反則金はたしか$1,000(約8万円)以上ですから。

このスマホ使用のながれ運転に関するオーストラリアでの法律は僕自身も何となく知っているだけで、実はそれほど詳しくはないので、今回ちょっと調べてみました。

ということで、今回はオーストラリアでのスマホ使用のながら運転に関する交通ルール・法律についてまとめてみました。

運転中の携帯電話操作に関する法律

オーストラリアは各州ごとに法律が微妙に違います。
運転中の携帯電話操作に関しても州ごとに法律が微妙に異なり、罰則金の額も違いますが、運転中に携帯電話をさわってはいけないことに関してはどの州でも同じです。

ちなみにさわってはいけないと書きましたが、電源OFF状態でひざの上に置いておくのもダメです。

当然、運転中にスマホでテキストやLINEのやり取り、動画視聴、ネット検索もすべて禁止です。

警察に見つかれば確実に切符を切られ、高額な罰則金を支払うことになるので、運転中は携帯電話を一切さわらないようにしましょう。

JIN
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過去にYouTubeをラジオ代わりにながしながら運転していたことがあるが、これ確実にアウトなんだろうな~。気を付けよっ!

各州の罰則金と点数

オーストラリアの各州の政府公式HPで運転中での携帯電話使用に対する罰則金額を調べた結果、下記のようになっていました。

   反則金      点数   
ニューサウスウェールズ州 (NSW)$352
(スクールゾーンは$469)
-5点
ビクトリア州 (VIC)$545-4点
クイーンズランド州 (QLD)$1,161-4点
ウェスタンオーストラリア州 (WA)$500
(メッセージ、ネット接続、SNS、
カメラ、アプリ使用時は$1,000)
-3点
(-4点)
サウスオーストラリア州 (SA)$544-3点
タスマニア州 (TAS)$336-3点
ノーザンテリトリー準州 (NT)$500-3点
首都特別区 (ACT)$487
(メッセージ、ネット接続、
SNS、アプリ使用時は$598)
-3点
(-4点)
※罰金額は2021年8月時点のもの(額は頻繁に上がっています)
JIN
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調べて初めて知ったのだが、QLD州は他の州と比べてべらぼうに高いです

今回調べてみたところQLD州の反則金が$1,161と他州と比べて明らかに高かったが、将来的には他州も同様な額になっていくのではないかと思います。
というのも、どの州の政府公式HPで運転中の携帯電話操作をかなり問題視しているような記載になっていたからです。

運転中にハンズフリー(スピーカー)で電話はしていいの?

運転中に携帯電話の操作は罰則の対象になるが、運転前にスマホをBluetoothでつなげ、運転中にハンズフリーで通話をするのは免許の種類によって可能な場合があります。

ハンズフリー通話のために、運転中に携帯電話の発信ボタンや着信ボタンを押すことは禁止なので注意!

では、どの免許だとハンズフリーで運転中に通話が可能であるかを説明する前に、まずはオーストラリアの免許の種類について確認したいと思います。

オーストラリアでは運転初心者である【L】、【P1】、【P2】そして本免許の4種類があります。
各免許の簡単な概要は下記の通り。

【L】Learner License
仮ライセンス。免許所有者が隣に同乗しないと車を運転できないライセンス。日本で言うところの、仮免許状態みたいなもの。

【P1】Provisional license 1
P1から一人で運転ができるものの、乗客数などに制限がある免許。日本で言うところの初心者マークの人。

【P2】Provisional license 2
P1ライセンス取得後、無事故無違反で一年間経過し、Hazard Testに合格するとP2ライセンスになる。P2ライセンスで2年経過し、テストに合格するとようやくOpen license を取得することができる。

【Open】Open license
Full license と言う場合もある。日本で言うところの本免許。

オーストラリアでは免許の種類によって、運転中にハンズフリーで話すことができる場合があります。

Open license(本免許)を持っていれば、オーストラリア内のどの州であっても運転中にハンズフリーで通話することができるが、初心者に関しては免許の種類でハンズフリー通話ができる州とできない州があります。

    州    Open    L     P1    P2  
ニューサウスウェールズ州 (NSW)×××
ビクトリア州 (VIC) × × ×
クイーンズランド州 (QLD)××
ウェスタンオーストラリア州 (WA)
サウスオーストラリア州 (SA) × × ×
タスマニア州 (TAS)××
ノーザンテリトリー準州 (NT)×××
首都特別区 (ACT) × × ×

※〇:ハンズフリー通話が可、×:ハンズフリー通話が不可
※クイーンズランド州ではドライバーが【L】または【P1】の場合、同乗者もスピーカー機能で通話することを禁止している

ちなみに【L】【P1】【P2】で × がついている州では、初心者は運転中に携帯電話の使用のみならず、さわることも一切禁止されているので、気を付けましょう。

ドライバーが車内で携帯電話を手に取って操作してよい場面

ドライバーが車に乗車している時に携帯電話を手に取っても罰則の対象にならない場面は、明確に法律で規定されています。その場面が以下の通りです。

  • 駐車場で車を停止させている場合
  • 警察官よりデジタルライセンスの提示を求められた場合
  • 完全に停止状態かつ道路外(ドライブスルー等)でWallet機能(スマホ決済)で支払をする場合
  • 上記の目的でスマホケースに収めているカードや現金を取り出す場合

上記以外の場合は、携帯電話をさわることさえ許されていません。
折りたたみ式のスマホケースを使用している場合は、ケースが閉じている状態ではスマホをいじっていない感覚になりますが、オーストラリアの法律ではこれも運転中にさわってはいけないことになっています。

携帯電話の操作を疑われるような行為もやめよう

運転中に携帯電話を操作しているところをパトカーに見られるとあたりまえですが警察に止められます。また携帯電話でなくても、携帯電話っぽい物をさわっていても警察に止められることがあります。

JIN
JIN

実際に僕は信号待ちの時にスマホサイズの黒い手帳を手に取ったところ、警察に止められました。

警察官には、『さわっていたのはスマホではなくこの手帳だ』と言ってもまったく信用してもらえず、最終的にはスマホの着信履歴や発信履歴、テキストの送信履歴まで調べられ、スマホをさわっていないことを証明できた経験があります。

オーストラリアは運転中の携帯電話使用がかなり厳しいので、例えさわっていたものが携帯電話でなくても、疑われるような行為はしない方がよいですね。

同乗者が携帯電話をいじることに関する法律

この前、ある人から助手席に座っている人も携帯電話の使用が禁止だと聞きました。

いくら運転中の携帯電話使用に厳しいオーストラリアであっても、それはないだろうと思いながらも、この件に関しても一応調べてみました。

調べた結果、ある一定条件下で助手席で携帯電話を使用した場合、罰則の対象になる可能性があることがわかりました。その条件がこちらになります。

  • 画面が運転手の視界に入る位置で携帯電話を操作した場合
  • 携帯画面を運転手に見せた場合
  • ビデオ通話した場合
  • 運転手と一緒に自撮り(セルフィー)した場合

運転中にドライバーは運転の妨げになる可能性があるテレビ・ビデオ・YouTube等を視聴することが禁止されています。このため助手席の人が視聴する場合は、ドライバーの視界に決して入らないよう配慮する必要があるようです。

また、助手席でのビデオ通話や自撮りもドライバーの気を散らす可能性があるので、罰則の対象になるようです。実際に助手席の人がFaceTimeを使用していたことで、罰金を科せられた人もいますので注意しましょう。

罰則の対象となる助手席での携帯電話の使用方法に関しては、大体全ての州で似たような条件です。ただし、州ごとに罰則金額が異なっており、$169~2,669と幅があります。

ということで・・・・

助手席の人が一概に携帯電話の使用が禁止されているわけではないものの、ドライバーの気を散らすような使い方をすると罰則の対象になることを覚えておきましょう。

携帯電話をカーナビとして使用する場合

運転中の携帯電話の操作や、助手席の人が使用している携帯電話の液晶画面のチラ見等が禁止されている中、スマホをカーナビとしては使用可能なのか疑問に持ちますよね。

これに関しては、フロントガラス(Windscreen)やダッシュボードに自動車専用のスマホホルダーで固定すれば、スマホをカーナビとして使用することが可能になります

注意

タスマニア州(TAS)だけはスマホをカーナビとして使用することが禁止されています。
通常のカーナビを使用することは可能です。

ただし、以下の行為は禁止になっています。

  • 運転中に操作(目的地の入力や地図のスクロール等)をする
  • スマホホルダーにスマホを固定してYouTubeなどの動画を視聴する
補足

初心者である【L】【P1】【P2】免許者は、そもそも運転中に携帯電話の使用が全く認められていないので、スマホを適切に固定していても、ナビとして使用することは認められていない

JIN
JIN

スマホのチラ見は罰則の対象になるのに、カーナビとして使用した場合はOKってなんだか矛盾しているような気がするのは僕だけでしょうか…

携帯電話検出カメラに注意

スピードカメラと同様に、オーストラリアの一部の州では携帯電話検出カメラ(Mobile Phone Detection Cameras)が存在しています。

カメラの性能はかなりよく、昼夜いかなる天候にも影響されずに携帯電話使用のながら運転を自動で激写します。

この携帯電話検出カメラ、これまではニューサウスウェールズ州(NSW)のみに設置されていましたが、2021年7月26日よりクイーンズランド州(QLD)にも設置されましたので、QLD 在住者は注意したいところです。
ちなみにQLD州に設置されたカメラは、携帯電話の使用のみならず、シートベルトの着用有無も検出するそうです。

ビクトリア州(VIC)は、2023年までに 携帯電話検出カメラを導入するそうです。

最後に

オーストラリアは運転中の携帯電話操作に関して日本より遥かに厳しいです。
そして街中のいたるところにパトカーや自動カメラがあったりします。

運転中にラインやテキストが届いたら、ついつい見たくなりますが、そこはぐっとこらえてその場で確認しないようにしましょう。

高額な反則金も恐ろしいですが、それよりなによりもやはり事故を起こす確率が上がるので交通ルールは守りましょう。

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